ページの先頭です

指定管理者制度第三者評価を実施しました。

[2015年2月27日]

指定管理者制度第三者評価について

1.目的について

本市では、公の施設の設置の目的を効果的に達成するため、平成25年度において、27施設に指定管理者制度を導入しています。

また、指定管理者制度の導入目的である民間事業者のノウハウの活用と住民サービスの向上を図るために、指定管理者の管理運営状況の検証と評価(モニタリング)を実施しており、モニタリングを通じて、施設所管課の職員が指定管理者制度の理解が深まり、指定管理者の業務実績や提案・改善を的確に評価することにより、指定管理者の取り組み意欲を高め、自主性や創造性を発揮できる環境づくりに努めています。

このたび、行政外部の専門家等の視点で評価を実施することにより、さらに客観性を確保し透明性を高め、市民への説明責任の充実を図るため、第三者評価を実施しました。

 

2.実施方法について

近江八幡市指定管理者評価委員会が、総合的な視点から公の施設の管理運営に導入された指定管理者制度の適正かつ効率的・有効的な運用について評価を行います。

ステップ1.対象施設の現地視察、概要・課題の把握

ステップ2.施設所管課ヒアリング・評価 ※ヒアリングは公開

 

【対象施設】

12施設

※本市における指定管理者制度導入以前より地元自治会等より運営管理されている施設は除きます。(公衆浴場、漁港・舟だまり)

 

【評価項目】

指定管理者から提出された事業報告書を参考に、施設所管課が作成した評価シート及びヒアリングに基づき、 ①有効性 ②効率性 ③適正性 及び ④行政改革の視点について評価を行います。

 

3.実施日時について

第1日目  平成26年6月17日(火)午前9時15分から午後5時

      対象施設の現地視察

第2日目  平成26年6月20日(金)午前9時15分から午後4時30分

       施設所管課に対する公開ヒアリング・評価

       ヒアリング会場:近江八幡市文化会館(オーケストラ練習室)

 

4.近江八幡市指定管理者評価委員会について

近江八幡市指定管理者評価委員のみなさん
 石井良一氏  滋賀大学社会連携研究センター専任教授

 
 壬生裕子氏    同志社大学政策学部助手

(近江八幡市行政改革推進委員会委員)

 沼田壮人氏

  三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)副主任研究員

(近江八幡市公の施設指定管理者選定審査会副会長)

川﨑美津子氏 

  市民委員

田中州巨氏

  市民委員

5.評価基準について

①有効性②効率性③適正性の3つの視点、及び④行政改革及び中長期的な視点について、各区分・項目ごとにS~Cの4段階で評価したうえで、総合評価を行います。

評価基準

S

優良

目標・計画を大きく上回る。優れた管理運営が行われたもの

A

良好

目標・計画を上回る。良好な管理運営が行われたもの

B

適正

計画に沿ったものである。適正な管理運営が行われたもの

C

要努力

目標・計画を下回る。一部に課題がある管理運営が行われたもの

区分ごとの配点(1委員当たり)は下記のとおりで、評価を点数化し、評価委員5人の合計点により総合評価とします。

委員会評価

区分

【有効性】

【効率性】

【適正性】

【行政改革】

合計

配点

40

20

35

5

100

【有効性】施設の設置目的の達成に関する取り組み

【効率性】管理経費に係る効率性の向上に関する取り組み

【適正性】公の施設に相応しい適正な管理運営に関する取り組み

【行政改革及び中長期的な視点】施設の必要性、事業継続について

 

総合評価は評価委員5人の合計点により行います。

  400点以上  S  優良

  350点以上  A  良好

  300点以上  B  適正

  299点以下  C  要努力

 

 

6.評価結果について

総合評価結果一覧

施設番号

施設名

施設所管課

合計点

総合評価

1

駅南総合スポーツ施設

生涯スポーツ課

349

B 適正

2

勤労者福祉センター

産業振興課

325

B 適正

3

こどもの家

子ども支援課

342

B 適正

4

安土健康づくりセンター

住民福祉課

323

B 適正

5

安土文芸の郷

地域振興課

328

B 適正

6

駅北口自転車駐車場

人権・市民生活課

355

A 良好

7

安土城跡前駐車場・ガイダンス施設

文化観光課

315

B 適正

8

安土城郭資料館

文化観光課

326

B 適正

9

白雲館

文化観光課

322

B 適正

10

資料館・旧西川家住宅

文化観光課

299

C 要努力

11

かわらミュージアム

文化観光課

307

B 適正

12

マルチメディアセンター

システム管理課

333

B 適正

7.近江八幡市指定管理者評価委員会による総括について

去る6月20日に、委員5名の参加の下、公開にて「指定管理者制度第三者評価」を開催し、12施設の指定管理者制度について第三者評価を実施した。委員長として委員を代表して総括する。

全体

本市においてはこれまで指定管理者制度のモニタリングは行われていたが、所管課が行ったものを財政課がとりまとめるという形で行っており、今回の第三者評価は初めての試みであった。全国でも第三者評価を実施している自治体はまだ少数で、滋賀県自治体では初めてである。評価は公正でないといけない。公開で第三者評価をしたということに敬意を表する。

 第三者評価を実施するにあたり、委員長として事前に事務局及び委員に2点を要望した。第一は前向きな評価にして欲しいという点である。現状の指定管理者制度の問題点を追及するのではなく、将来的にどうすべきかもあわせて議論して欲しいとお願いした。第二に、施設そのものの必要性も含めて評価して欲しいという点である。時として、施設の管理運営の中味だけを議論しがちであるが、施設の存続そのものも議論しないと行財政の効率化にはつながらない。事務局及び委員は私の要望を受け止めて頂き、準備や議論をして頂き、適切な評価になったと思う。

 さて、評価を行ってまず感じたのは指定管理者の懸命な努力である。事前視察も行ったが、どの施設も管理が行き届いていた。職員の応対も素晴らしい所が多かった。

個別施設

1)駅南総合スポーツ施設 349点 B

 立地が良く、多くの市民に愛され利用される施設になっている。指定管理者は良く努力し、管理も行き届いている。今後は予約システムの整備、自主事業の開催、テニスコートの改修など設備のバージョンアップを図りながら、さらに利用者を増やし、今後とも市民スポーツの拠点として維持してほしい。

 

2)勤労者福祉センター 325点 B

 長年の赤字傾向から抜本的に事業や管理方法を見直し、黒字化した努力を高く評価する。

施設もきれいに維持されている。当面は営業の強化、魅力的な自主事業の実施、利用料の過度な減免の見直しなどで利用者の増加、増収を図るべきである。

しかしながら、利用者、利用状況から見て本施設の位置づけがあいまいで、現状の活動は他館でも実施可能であり、将来的には廃止や機能転換を検討すべきである。

 

3)こどもの家 342点 B

 こどもの家は今後さらにニーズが高まるものと推察される。市としては、将来的な利用者数の推計を行い、適切な受け皿づくりを検討されたい。

 評価対象になった金田こどもの家に関しては、保護者の声も良く反映し、施設の運営は適切に行われている。現在非公募となっているが、本事業に関心を持つさまざまな事業者が既に存在する状況下で、緊張感を持って運営にあたってもらうという点からも次回は公募とされたい。

 また、経営努力の結果だと思うが余剰金が大きい。市民の税金を投入して支える施設であり、委託金額について検討されたい。

あわせて、幼稚園の空き教室を利用しているこどもの家も近隣にあり、運営主体の一本化などを次回指定替え時に検討されたい。

 

4)安土健康づくりセンター 323点 B

 指定管理者は対応も良く、管理運営に良く努力している。利用者数の維持にも努力しているが、総じて稼働率は高くない。市の関係各課も協力して、広報や営業努力を強化して欲しい。利用者の増加を図るためには、畳の入れ替えなど修繕も必要である。

 長期的には現在の健常者を中心としたサービスは運営に限界がある。デイサービスセンターや老人保健施設など今後ニーズが高まる施設への機能転換も検討すべきである。その上で修繕計画を策定すべきである。

 

5)安土文芸の郷 328点 B

 大規模な複合施設であり、施設内はきれいで適切に管理されている。ホール(文芸セミナリヨ)は自主事業も積極的で、市民全体に愛される施設となるよう今後とも鋭意努力されたい。信長の館は魅力的な観光施設となっている。今後バーチャルリアリティの展示も行われると聞いたが、映画やテレビ番組の誘致、魅力的な戦国グッズの開発などソフト面についても今後とも努力してほしい。

 スポーツ施設については稼働率が高くない。自主事業も少なく、あまり手をかけられない状況にあると推察する。指定管理業務を文化事業とスポーツ事業に分け、スポーツ施設は専門的な事業者に委託することも検討してほしい。

 また、繰越利益が大きい。市と協議して、修繕など将来の投資に回すべきである。

 

6)駅北口自転車駐車場 355点 A

 笑顔での応対を従業者全員が心がけており、サービスや防犯面の対応もきめ細かく、最も高い評価となった。今後とも高いサービス水準を保ってほしい。鉄骨部分のさびなどは双方で話し合って早期に修繕してほしい。

 収益の上がる事業であり、将来的には市はコンペで選定した民間事業者等に施設を賃貸し、運営してもらうような手法も検討されたい。

 

7)安土城跡前駐車場・ガイダンス施設 315点 B

 制約の多い区域での業務であり、指定管理者は苦労しながら運営に当たっており、ねぎらいたい。安土城址は日本を代表する戦国時代史跡で観光資源としても一流である。適切に保存しつつも、生きた歴史教育の場として観光客に対して満足できるサービスを提供してほしい。そうした観点からいくつか気になった点を指摘したい。

 第一にガイダンス施設の有効活用である。現在は自動販売機、休憩所、トイレの機能が主体で、「ガイダンス」的な機能は弱い。安土城址及び近江八幡市全体の地図やパンフレットの配置、休日における定時の安土城址ガイドツアーの実施などを検討してほしい。第二に、安土観光シャトルバスの運行である。安土城址に関連する主な施設として、「安土城址」、「滋賀県立安土城考古博物館」、「信長の館」、「安土城郭資料館」がある。休日に限定し、これらを結ぶシャトルバスを指定管理業務に加えることを検討してほしい。乗用車や鉄道で来た方が1箇所に駐車し、シャトルバスで動くことにより、サービスの向上、交通渋滞の緩和が図られ、滞在時間を延ばすことで消費も増えることが期待される。

 

8)安土城郭資料館 326点 B

 近年多くの観光客はバスで来訪する中、良く努力して相当程度の来館者を維持している。さまざまなイベントや展示をきめ細かく行っている。障害者の皆さんのおもてなしにも好感を持った。これからもがんばってほしい。平成28年度に安土駅の橋上化によりアクセスやトイレの問題が解消され、さらに多くの集客がされることを期待する。なお、喫茶だけの利用は無料である旨きちんと明示すべきである。

 施設はいずれ老朽化する。将来的には本施設の機能は安土城址前か信長の館近くに位置すべきものと考える。検討課題としてほしい。

 

9)白雲館 322点 B

 近江八幡の歴史的地区を代表する歴史的建造物で、来館者数、貸館利用者数も増えており、よく管理されている。今後とも、文化観光の拠点として、人材の確保、情報発信に中心的な役割を発揮してほしい。防災面については日頃の点検や訓練など注力してほしい。

 なお、観光物産協会の業務に関する人件費と指定管理業務の人件費を混同しないよう明確にされたい。

 

10)資料館・旧西川家住宅 299点 C

 残念ながら最も低い評価となった。その理由の一つは書類の不備である。かわらミュージアムとあわせて業務報告書が作成されており、その報告内容も結果のみで利用者分析、結果の自己評価や今後の改善方向などの記載は一切なく、第三者にはたいへんわかりにくいものであった。市所管課と指定管理事業者がよく話し合いながら協働して管理運営にあたっているかについて、おおいに懸念を持った。

 本施設は、近江八幡を代表する観光施設であるが、文化財としての特性も有している。指定管理者のスタッフは展示物や建物に関する知識を学び、観光客には積極的に案内するほどの知識と熱意が必要である。所管課もこの結果を反省し、一層努力して貴重な資産を維持活用してほしい。

 

11)かわらミュージアム 307点 B

 ミュージアム開館当時は全国的に注目される個性的なミュージアムと騒がれたが、近年は入場者数の減少に悩んでいる。八幡堀沿いにある趣きのある施設で、利用者の減少はたいへん残念である。指定管理者は、民間企業のノウハウを活用し、抜本的な再生を期待されて選定されたと思うが、施設管理は適切であるものの入場者数の増加など目に見えた成果は出ていない。

 展示物や企画展がマンネリ化していると思われるが、思い切って展示内容を刷新する時期に来ていると感じた。また、伝統産業×現代アートに関する商業施設への転換も検討できる。本施設を有効活用すべく、所管課としてそのあり方について検討してほしい。

 

12)マルチメディアセンター 333点 B

 所管課が本施設の現状を理解し、方向付けを明確にしており、共感できる考え方であった。施設の老朽化も激しく、現在の施設をそのまま利用することは得策ではない。パソコン教室は手厚いサービスで受講生を安定的に獲得していることは驚きであり、またその努力に敬意を表する。しかしながら、本教室は他の施設での実施も可能であり、マルチメディアセンターとしての役割は終えたと思う。本施設は廃止すべきと考える。

 

さいごに

指定管理者制度は、効率化とサービスの質の向上を目的に、地方自治法の改正によって平成15年9月から制度化され、既に10年が経過した所である。本市でも定着をしてきており、利用者の間でも市の施設であるものの民間が運営しているという認識が高まっている。概ね順調に管理運営されていると思うが、今回の第三者評価では日頃なかなか気が付かない点や中長期的なあり方について議論がされたと思う。

 なお、市全体の指定管理者制度の運用を所管する財政課に今後改善してほしい点がある。第一に、業務報告書の記載内容の標準化である。事業者によるバラつきが目立った。目次や記載すべき項目を示すなどして、業務報告書を横比較できるようなものにしてほしい。第二に、利用者満足度調査の様式の共通化である。満足度調査はサービスの質や管理についての重要な情報源となるが、現状は調査方法、内容は個別事業者任せである。満足度を5段階として個別項目を確認するようなものが望ましい。第三は中期的な修繕計画の策定を所管課に要請することである。現状は概ね適正に管理されていたが、設備等の老朽化、陳腐化も一部に見られ、多くの事業者から修繕要望が出ている。費用の工面も合わせて要請されたい。

本市ではいくつかの施設が来年度から指定替えが予定されるが、今回の議論の内容を十分に参考にして頂き、施設が今後とも有効に活用されるよう更なる検討を願うものである。また、第三者評価は毎年実施する必要はないと思うが、例えば3年ごとに実施するなどしくみ化することを期待する。

 

                                  平成26年7月

                                     近江八幡市指定管理者評価委員会

                                     委員長   石 井  良 一

お問い合わせ

近江八幡市(法人番号9000020252042)総務部行政経営室

電話: 0748-36-5599 ファックス: 0748-32-3237

E-mail: 010426@city.omihachiman.lg.jp


指定管理者制度第三者評価を実施しました。への別ルート