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事例集:未成年者の契約

[2012年4月11日]

高校生が高額な契約をしてしまったら・・・

 高校生の娘が親に内緒で13万円もする化粧品セットを契約していた。支払いは分割で、アルバイト代から毎月1万円ずつ払っていたらしい。販売店は高校生であることや親に内緒にしていることを知っていた。解約・返金して欲しい。(40代・会社員)

  

アドバイス

 民法では、20歳未満の婚姻していない人を未成年者といいます。20歳未満でも婚姻した人は成年に達したものとみなされます。民法上、未成年者が法定代理人の同意を得ずにした法律行為は取り消すことができます。法定代理人とは通常、親権者のことです。つまり、契約するには父母の同意が必要ということになります。
 すべての契約に法定代理人の同意が必要なわけではありません。例えば、父母から事前に自由に使うことを許された金銭による契約(おこづかい)は、未成年者が自分だけで締結することができます。では、事例の場合はどうでしょうか?分割支払いの契約では、例え分割支払額が低額であっても、代金総額(支払い総額)で判断するのが一般的です。総額がおこづかいの範囲を越えていれば、親権者の同意が必要となります。もし支払いが滞った時には、残金を一括請求されることがあるからです(期限の利益の喪失)。
 契約を取り消すと、手元に残っている商品は返して(現存利益の返還)、支払ったお金は全額返金してもらえます。化粧品を消費した代金は支払わなくてもよく、全部消費していたら、空瓶だけを返せばよいのです。
 ところで未成年者が自らを成年者であると嘘をついて契約をした場合は、取り消しをすることができません。また、「親権者の同意がある」と嘘をついた場合にも取消権の行使が認められないことがあります。
 近頃は通信販売やインターネットショッピングで、未成年者でも簡単に契約することができます。また、中高生が高価なブランド品を持っているなど、おこづかいの範囲も広がっているようです。ご家庭で「どこまでが自由に使えるお金なのか」を話し合うことも必要です。

お問い合わせ

近江八幡市消費生活センター(人権・市民生活課内)
電話:0748‐36‐5566 FAX:0748‐36‐5553

事例集:未成年者の契約への別ルート