ページの先頭です

~教育長室から~

[2017年7月28日]

~教育長室から~

時間の有効活用から『働き方改革』を!

 

 先日、総合医療センターに入院し、内視鏡による手術をしていただきました。手術は比較的短時間(1時間程度)で終わり、術後一週間で退院することができました。おかげさまでその後も順調で、今では元気に公務に復帰しています。たった一週間の入院でしたが、その週の後半くらいから体調も徐々に回復し時間的な余裕も生まれました。本来ならこの間を利用して、読書等をしようと考えていたのですが、いざ時間がたっぷりあると思うと却って読書も進まず、時間の使い方に苦慮しました。そこで今回は時間の使い方についてお話ししたいと思います。

 教育長を拝命してから3年目を迎えますが、土日も含め、なかなか忙しい毎日を送っています。各種会議や議会等の対応、報告・連絡・相談、決裁等数々の業務が時間刻みで続くこともあります。このように業務が多いと必然的に細切れのすき間の時間が生まれます。私は、このすき間時間を執筆や読書、様々な沈思黙考に活用しています。すき間時間は細切れで有効活用できないと考える人もいると思いますが、これが違うのです。業務の中身が変わるたびに気持ちを切り替えてさせてくれる上、短時間なので集中力が増します。そのおかげで脳がスッキリした状態で、様々な仕事をこなすことができます。このことは、前述した入院中に時間をもてあましたときより、日頃の業務の合間の読書量の方が圧倒的に多い事からもわかります。

 ご存知の方もおられると思いますが、ドイツの児童文学に『モモ』という作品があります。そのお話の中に「時間泥棒」という悪役が登場してきます。この「時間泥棒」は私たちの仕事の中にもたくさん登場してきます。

 会議は「自分の時間」を奪う観点では、時間泥棒です。また自分自身で「自分の時間」を奪うのも時間泥棒です。時間泥棒は私たちの職場や家庭を問わず、日常生活のあちこちに出没します。

 私が教育長になってすぐの時でした。初めての市議会を控え、議会からの質問に対する答弁の作成や協議が深夜までかかり、職員の皆さんの時間をずいぶん泥棒してしまいました。このことを反省に次の議会では、時間の使い方を工夫したことで、深夜までかかった答弁協議を勤務時間内に終了させることができました。

 学校等にも時間泥棒がたくさんいます。職員会議をはじめとする会議の多くは、とても大切で必要ですが、改善する余地がかなりあります。すでに工夫を施し改善が進んでいるところもあります。それは全教職員が時間泥棒と認識したからできてくるのです。改善しようとする少しの勇気と知恵、そして行動力さえあれば、時間泥棒退治は可能なのです。

 やっかいなのは、見えない、あるいは見ようとしない時間泥棒です。子どもや授業・保育に関わる時間がそれです。例えば、教師の本務である教材づくりや日々の授業・保育実践。よいものを教師が共有し、積み上げる努力をすれば、毎時間ゼロから考える必要はありません。また、子ども同士が学び合う関係性を築ければ、教師は子ども一人一人を観察・支援できます。このように全教職員が意識できれば、時間泥棒の全てとはいかずとも一部は退治できるはずです。

 今、ちまたでは『働き方改革』が叫ばれています。実際考えていかなければならない大事なことです。モジュール時間の捻出や時間割の工夫、部活動の検討も必要ですが、まずは大切なことを見分けることのできる目や優先順位を判断できる能力を身につけることから、つまり時間を有効に活用することから取り組むべきです。全教職員が時間泥棒を退治する意識を持つことこそが、『働き方改革』につながり、結果、子どもたちや自分自身を大切にすることになると確信しています。

      平成29年7月                               

                                                                          近江八幡市教育長 日岡 昇

 

お問い合わせ

近江八幡市(法人番号9000020252042)教育委員会教育総務課

電話: 0748-36-5539 ファックス: 0748-32-3352

E-mail: 040200@city.omihachiman.lg.jp


~教育長室から~への別ルート