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平成28年4月

[2017年1月1日]
 夢と希望を!

 28年度が始まりました。3月に涙とともに卒業・卒園した子どもたちが、それぞれの進学先で桜が咲き誇る中、入学式・入園式を迎えました。私もいくつかの式に出席しましたが、新入生はどの顔からも新しい学校や園でがんばろうという意欲がとても感じられました。この子らの意欲がいつまでも続くように市内全教職員が一丸となって、すべての子どもたちの意欲をかき立てる教育を実践していこうと、各校園長を通じて周知したところです。どうか市民のみなさまの温かいご理解とご支援・ご協力をよろしくお願いします。

 さて、江戸時代中期に芭蕉らと並んで俳諧で活躍した俳人与謝蕪村の俳句に

          『学問は 尻からぬける 蛍かな』

                                      という句があります。

 この句の解釈はいろいろありますが、私は次のように解釈しています。「学問(教育)とは、学校や家庭・地域で学習するすべてのものをいいますが、そのほとんどはお尻から出ていって、やがて消えてしまいます。ただ生きる知恵として残ったものは、自己の血肉となって、その後の生き方につながります。そして、人を思いやる心・人権を尊重する心等は蛍のように、その人の個性となって光り輝きます。」

 この解釈は、私自身のここまでの人生を通して実感してきたものです。確かにテストで良い点数をとることも大切ですが、人の一生のスケールでとらえてみると、本当に小さなことです。それよりも素晴らしい個性をじっくり磨くことの方が、ずっとずっと大切に思えます。

 人間は、種をまいて収穫するまで、成長の遅い植物に例えられることがあります。その成長の度合いも人によって様々です。でも裏を返せば、人はどの年齢にあっても「伸びしろ」があるということです。小学校時代は学習が苦手な子も、中学校になってそのおもしろさに気づき、大好きになる子もいます。私の友人も、学習がとても苦手でしたが、還暦を迎え仕事を退職してから、大学で意欲的に学習している者もいます。もちろんこれらの逆もあります。本当に人それぞれです。

 つい先日まで日本中のあちこちで、桜が咲き誇っていました。市民のみなさまも、ご家族やご友人と花見に出かけられた人もいらっしゃるのではないでしょうか。私も各校園をはじめ多くのところで桜を見ることができました。

 意外なところにも桜は咲いています。田畑のあぜ道や山の中腹・・・。普段は気づかないのですが、花が咲いて初めて気づきます。桜は花が咲いた後、葉桜になって暑い夏を過ごします。冬になるとその葉も散って寒い冬を耐え忍び、春を迎え開花します。私たち大人が子どもを見る時はどうでしょう。花が咲いた桜だけを見ていないでしょうか。子どもたちは誰もが素晴らしい花を咲かせます。もちろん見逃すことなくすべての花を見ることも大切です。でも、花を咲かすために一生懸命努力している姿を見逃してはいないでしょうか。子どもを見る時は、どうか花だけを見るのではなく、その花を咲かすため努力している姿もしっかり見ていただきたいと思います。

 子どもに対してはもちろん、大人に対しても期待ばかりをかけるのではなく、すべての市民のみなさまが夢と希望を持って温かくじっくり見守っていただくことを願っています。

 平成28年4月

                    近江八幡市教育長 日岡 昇

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